ベントグラスの液汁分析(SAP)について

効率的な管理を目指した分析データの解析

農業においてもゴルフ場の芝管理の中でも土壌分析は、過去から施肥計画を作るうえで重要な指標として行われております。近年ではそれに加えて芝茎葉部における各種養分の分析も行われるようになりました。土壌中にある各種養分と実際に分析値から出た茎葉部で吸収された各種養分との違いが明らかになります。

その違いをデータとして形式知に変え、芝の生育向上を目的に何をいつ、どれぐらい施用することが重要なのかを明らかにすることが可能となります。そしてそのチャレンジを継続することにより実際に行った施肥管理計画が、植物にどのように吸収され植物の生育状況が変化したのかを記録として残すことも可能になります。

気候変動・管理予算・資材の変更等様々な要因の変化をデータとして明らかにする

近年では、恒常化した異常気象や気候変動により先人たちが残してくれた施肥管理、更新作業のタイミング等にも大きな変化が見られます。

また、管理予算や各種肥料・資材の内容にも時代の変化が見られます。それらの変化は終わることなく、そこに従事している我々は常に対応を求められます。

そして同時に、その成功例や失敗例を具体的に把握し、今後を担う管理スタッフに残していく義務があると思います。
また、巨額な管理予算を芝の生育向上に投資しその責任を任されているうえで、それらを暗黙知から形式知にかえ会社に帰属すべきとも考えます。

土壌分析やSAP(液汁)分析等により、管理資材の評価や施工タイミングの良し悪し、その他の要因がデータにより明らかになることで従来の目視による判断と比較しますと、その結果や次回への課題が明確になりやすくなります。
分析はあくまでも管理指標のひとつです。それを使いこなすことで何かのヒントになればと考えます。

独自のデータ分析の結果をグラフでわかりやすく

分析結果は、独自のデータ分析の結果を測定値に当てはめた「適正」「不足」「過剰」と言った表現で表しております(別紙参考データ参照)。
さらにその結果をグラフ化しておりますので、各要素のバランスがわかりやすくなっております。

基本的には1グリーンで1回/月の分析が基本となっております。分析結果をグラフ中に月別に記載することで、時系列で吸収の動きが分かりやすくなります。
サンプルを採取するグリーンは例として、状態の良好なグリーン:1検体に比較する形で状態の悪いグリーン:1検体を継続して分析する方法が多くみられますが、他の例としては、グリーンの床土の違いによるホールの選定や環境要因の違いによる選定などお客様のニーズにより採取するグリーンは変化します。

分析依頼先であるパイオニアエコサイエンス社ラボにて1999年からSAP分析を開始しました。21年間培った全国のゴルフ場の分析結果と共に、今後の管理のお役に立てるようタイムリーに分析結果をお届けします。

分析の利用方法(例として)

1. 日頃の管理をデータ化する

2. 日々の管理の中で不足するものを補う参考にする

3. ホール毎に違う条件のグリーンを管理する参考にする

分析における流れ

1.刈り取った芝生をクール便で分析センターに送る(生のまま分析します)

2.分析結果は、タイムリーに以下の成分について報告されます。

植物の生育に不可欠な要素です。分析によりこれらの要素のバランスを知ることが大切です。

3.分析結果に伴い、その結果について考えられる要因や改善点及び対策となる資材・肥料をご提案させていただきます。

4.SAP分析と同時に土壌分析、水質分析が有効です。(1回/年)

5.分析は分析日を予約制とすることで、サンプル到着・分析後データは翌日にメールにてお届けします。

6.年間契約によるボリュームサービスを設定しています。(単発の分析依頼は要相談でお願いします)

6検体/年¥55,000
12検体/年¥100,000

デモ資料

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