最近の農薬を取り巻く環境について

2020.06.30 コラム

農薬取締法が改正されましたが、皆さんきちんとご理解されていますか?

魚毒性のA,B,Cが消えちゃう?

現在、 農薬の魚毒性の評価法として、 A、 B、およびC類というようにコイやミジンコの急性毒性試験の結果で表されています。
これは昭和40年に水生動物への影響を調べるために出されました。
これのメリットは一目見ただけで水生動物への危険度がわかる、ということです。
しかし、 農水省の判断によりこれがなくなりそうだというのです。
今後は現場サイドでの注意事項をラベルに記載することになるようです。
現場で使用する際にはさらなるラベルへの注意が必要となりそうです。
これを受けて各農薬メーカーは全ての資料から魚毒性の表記を外してきております。

ゴルフ場暫定指導指針対象農薬に係る平成30年度水質調査結果について (令和1年11月18日発表資料より)

調査結果の概要

  1. 調査を実施した都道府県数……46
  2. 調査対象となったゴルフ場……1,481所
  3. 調査対象農薬数…………………174農薬(156成分)※1
  4. 総検体数…………………………38,188検体
  5. 水濁指針値超過検体数…………0検体
  6. 水産指針値超過検体数…………5検体

※  評価に用いた指針値は平成31年3月5日時点のものです。
※1  塩違い等化学的構造の一部に違いはあるものの、環境中で同一の成分となる農薬については、複数の農薬を1つの成分として指針値を設定しているものがある

調査結果に対する対応

排水口調査の結果、水産指針値を超過した事例が見られたこと、また、前年度調査より減少したものの指針値超過の有無が不明な事例が見ら れたことから、ゴルフ場関係者への新指導指針の周知を改めて行い、農薬の使用に関し一層の注意を促すとともに、分析においては定量下限値に十分に注意するよう、都道府県に求めることとします。