最近の農薬を取り巻く環境について

2020.06.30 コラム

農薬取締法が改正されましたが、皆さんきちんとご理解されていますか?

魚毒性のA,B,Cが消えちゃう?

現在、 農薬の魚毒性の評価法として、 A、 B、およびC類というようにコイやミジンコの急性毒性試験の結果で表されています。
これは昭和40年に水生動物への影響を調べるために出されました。
これのメリットは一目見ただけで水生動物への危険度がわかる、ということです。
しかし、 農水省の判断によりこれがなくなりそうだというのです。
今後は現場サイドでの注意事項をラベルに記載することになるようです。
現場で使用する際にはさらなるラベルへの注意が必要となりそうです。
これを受けて各農薬メーカーは全ての資料から魚毒性の表記を外してきております。

ゴルフ場で使用される農薬に係る令和5年度水質調査結果について (令和6年9月24日発表資料より)

令和5年度水質調査結果の概要【前年度調査実績】

  1. 調査が実施された都道府県数 :47 【47】
  2. 調査対象となったゴルフ場数 :1,730 か所 【1,904】
  3. 総検体数 :36,244 検体 【34,999】
  4. 排水口調査検体数: 9,740 検体 【9,083】
  5. 水濁指針値超過検体数 :0 検体(別表1、2のとおり) 【0】
  6. 水産指針値超過検体数 :7 検体(別表1、2のとおり) 【8】

※ 評価に用いた指針値は令和6年2月2日時点のものです。

調査結果を踏まえた対応

都道府県に対して、排水口調査の結果、水産指針値を超過した事例が認められたことについて、指導指針に基づき、ゴルフ場関係者への農薬の使用に関する注意喚起を改めて実施するよう求めることとします。
 また、複数の剤で分析の定量下限値が指針値を上回っており、指針値を超過しているかどうかが不明な事例が引き続き認められたことから、事例が認められた県に対して、定量下限値に留意して分析を行うよう改めて求めることとします。